除虫菊の育て方
開花時には白くて愛らしい花をつけるため、観賞用としても楽しめます。除虫菊は鉢植えにもおすすめの天然の防虫剤です。そんな除虫菊の育て方を詳しく見ていきましょう。
栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
植え付け | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
植え替え | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
開花時期 | ● | ● | ||||||||||
収穫時期 | ● | ● |
育て方①必要な環境
日当たりと水はけのよい場所を選びます。寒さには比較的強い種類ですが、高温多湿による蒸れで弱ることが多く、混みあった枝葉はこまめに取り除いて風通しのよい環境を維持しましょう。日光がたりないと花付きが悪くなりますが、夏は高温多湿になりがちのため日陰で育ててあげましょう。
育て方②用土・肥料
植え付け時にあらかじめ土に完熟肥料・腐葉土などを混ぜ込み、肥えた土を準備します。その後は成長状態をみながら適宜液体肥料を与えましょう。
育て方③種まき
除虫菊の発芽温度は18~20℃程度、種まきは3月中旬~5月または9月中旬~10月に行います。気温が下がる冬は種まきには適さない時期です。種まきの前に発芽をうながすための催芽処理を施します。
種まきの準備
除虫菊の種を水で湿らせたキッチンペーパーやティッシュペーパーに包み、乾燥を防ぐためにポリ袋にいれます。冷蔵庫など5℃程度で1週間ほど寝かせてから種まきします。
播種箱にまく
播種箱は通気性、通水性のよい種を育てるための箱です。除虫菊の種まきにはこの播種箱の使用をおすすめします。種まきのポイントは重ならないようにまくこと、種をまいたら5mm程度土をかぶせて水をたっぷり与えましょう。発芽するまでは種が流れないよう霧吹きなどで水をやさしく吹きかけ、土が湿った状態をキープします。
育て方④植え付け
鉢植え・プランター
発芽して本葉が3枚ほど出たら植木鉢やプランターに植え付けます。よく株分かれして広がる性質をもつ種類のため、株間は30cm以上とって植え付けましょう。株間が狭すぎると風通しが悪くなり株を傷めることになります。
地植え
地植えなら、ポットで育苗してしっかり根が回ったら植え付けます。定植する前にあらかじめ肥料を混ぜ込み、肥えた土づくりをしておきましょう。除虫菊の苗の成長はとてもゆっくりペースで、じっくりと辛抱強く育てる種類の植物です。
育て方⑤水やり
多湿の状態を嫌がるため、水はやりすぎないよう注意が必要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水のやりすぎは根腐れにつながるため注意が必要です。
育て方⑥増やし方
除虫菊の増やし方は種まき、または株分けです。春に種まきをすると翌年の初夏に、秋まきなら翌々年の初夏に花が咲きます。除虫菊は寒さを越すことで花をつける準備をする種類の植物です。秋に種子をまくとその年の冬には十分に成長せず、花がつくのは翌々年になります。株が大きくなれば2~3年に1度の株分けで増やせます。
育て方⑦病害虫
アブラムシがつきやすいので、見つけたらすくに駆除しておきましょう。風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。株間をしっかりとって蒸れないように管理します。

次のページでは、除虫菊を利用した殺虫剤や手作り殺虫剤についてご紹介します。